{News} 080715 インド洋:海水温異常、3年連続で発生…海洋研究開発機構
インド洋:海水温異常、3年連続で発生…海洋研究開発機構
インド洋の海水温異常で日本は猛暑になりやすいという。気温37度を表示する看板=埼玉県熊谷市で2008年7月12日、小出洋平撮影
海洋研究開発機構は14日、地球規模で異常気象を起こすインド洋の海水温異常が5月下旬から発生していると発表した。観測体制が整備された1950年代以降で初めて3年連続の発生となった。日本では西日本を中心に猛暑になりやすい。気象庁によると、過去2年の西日本の夏季(6~8月)平均気温は平年より0.5度以上高かった。
夏から秋にかけ、インド洋東部のジャワ島沖で海水温が下がる一方で、アフリカ東岸沖では上昇する現象。「インド洋ダイポールモード」と呼ばれる。06年の発生時には、アフリカ東部で記録的な大雨と豪州で干ばつに伴う小麦の不作をもたらした。太平洋で起こるエルニーニョ現象と同様、大気の循環に大きな影響を及ぼす。
同機構の升本順夫サブリーダー(気候物理学)らは大気や海洋の動きを計算し、今夏の発生を予測。5月下旬から平年との水温差が1度以上低くなったのを観測データで確認した。
Source:http://mainichi.jp/select/wadai/news/20080715k0000m040052000c.html
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